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外反母趾の方に紐靴をお勧めする3つの理由【シューフィッターが解説】

シューズ・ハチローでは、外反母趾の方にはひも靴をお勧めしており、店頭商品の多くはひも靴かマジックテープの靴です。

ですが、

ひも靴って脱ぎ履きが面倒くさい。

と、おっしゃる方がたくさんいます。

この記事は、そんな外反母趾だけど、ひも靴に抵抗を感じる方向けの内容です。

これを読んで頂ければ、なぜ外反母趾にひも靴が良いのかがわかります。

ひも靴をお勧めする理由は下記の3つです。

ひも靴をお勧めする理由
1. 開張足を抑制できるから

2. 痛みを刺激しにくいから

3. 融通性が高いから

順番に解説します。

◆【理由1】開張足を抑制できるから

開張足から外反母趾へ

外反母趾は、開張足が進行した状態です。
開張足とは、上の画像のように足の横アーチが低下して、足幅が広がる状態のこと。
この開張足の進行が進み、親指がくの字に変形すると外反母趾になります。

ひも靴は、足の甲周りをしっかりとホールドできるので、開張足を抑制できます。

ひも靴なら開張足を抑制できる

開張足を抑制することにより、足幅が狭くなるので、靴からの圧迫感が和らぎます。

下の写真を見て頂ければ、足の甲周りをしっかりと押さえることにより、足幅が狭くなり、外反母趾の角度も緩やかになるのがお分かり頂けると思います。

足の甲周りを抑えると、足幅が狭くなる

また、外反母趾の方は幅広の靴を選んでいることが多いです。足が痛いからですね。

ですが、必要以上に幅が広い靴は、開張足を助長させてしまうのでお勧めできません。
詳細は以下の記事をご参照ください。

◆【理由2】痛みを刺激しにくいから

靴ひもをきつく締めると外反母趾が痛いから、ゆるめに結んでいます。

という方も多いのですが、靴紐をすべて緩くするのはNGです。

外反母趾の痛みが強いかたは、靴ひもを結ぶ強さを部分ごとに分けると良いです(下写真)。

靴ひもの締め加減


このように結ぶことによって、痛い部分を刺激せず、足をしっかりとホールドできます。
これがひも靴の良さです。

なので、アイレットが多いほうが、外反母趾の部分をゆるくできます。

アイレット数比較

靴ひが全てゆるいと、前述の通り開張足を抑制できないのと、足が前滑りします。
前滑りすると、足指が靴に当たります(下の動画)。

必ず、締めるべき部分はしっかりと締めましょう。

◆【理由3】融通性が高いから

ローファーはフィッティングが難しい


ローファーやスリッポン、ストラップのないパンプス等は、フィッティング難易度の高い靴です。

なぜなら、少しでもゆるいと、足が前滑りしてカカトが脱げてしまいます。

なので、少々きキツイぐらいでないと、足にフィットしません。

これらの靴が絶対ダメというわけではないですが、履くのは短時間だけに限定することをお勧めします。

一方のひも靴は、比較的フィッティングしやすい靴。

理由は、多少のゆるさであればホールド感を調整できるので、足とフィットしやすいからです。
もちろん、許容範囲があるので、ゆる過ぎはダメです。

また、足の大きさは、時間帯や体調によって、刻一刻と変化します。

ひも靴であれば、足の大きさに合わせて靴ひもの締め加減でフィッティング調整できます。

◆ひも靴は正しく履こう

紐靴の履き方02

多くの方は、靴ひもを結んだまま脱ぎ履きをし、しかも緩めに結んでいます。

前述の通り、これでは足が靴にしっかりとホールドされていないので、足が前滑りします。

ひも靴は本来は以下のように履くものです(※マジックベルトの靴も同様)。

まず、ひもを十分に緩めて必ず靴ベラを使って足を滑らせるように履きます。

ひも靴の履き方01
※靴ベラを使わないと靴のカカト周りが型崩れします。

次にカカトを「トン」と床につけて、つま先を持ち上げたまま、靴ひもをつま先の方からしっかりと締めてゆきます。

このようにカカトをピッタリと隙間なく合わせるのが重要です。

カカトに隙間が空いていると、その分足が前方にズレているので、足指が靴に当たりやすくなります。

紐靴の履き方02

◆【補足】カカトの幅が合っていることも重要

靴のカカト幅も重要

サイズは合っていて、靴ひも正しく履いていても、カカトが脱げることがあります。

これは足と靴のカカトの大きさが合っていない可能性があります。同じサイズの靴でも、カカトの大きさが違います。

残念ながらこのケースは改善が難しいので、その靴は諦めないといけないかもしれません。
以下の記事もご参照ください。

◆サイドファスナー付きのひも靴でもOK

レザースニーカー

毎回靴ひもを結ぶのは面倒なんですけど~。

という方は、サイドファスナーの靴はどうでしょうか?

ただし、ファスナー付きであっても、ずーっとひもを結びっぱなしでは駄目です。

前述の通り、足の大きさは刻々と変化するので、ゆるくなったり、きつくなったりします。
毎回でなくてもいいので、靴ひもは適宜結び直しましょう。

■ファスナー付きでもダサくない靴紹介

出典:シアンインターナショナル株式会社様

ファスナー付きの靴って、オバサンが履くイメージが…

このようにおっしゃる方も多いんですが、欧州の靴は、ファスナー付きでも若々しいデザインものが比較的多いと思います。

上の写真は、ドイツメーカーのフィンコンフォート。履きやすいフォルムで、革の美しい色使いが魅力的です。

詳細は商品紹介のページをご覧下さい。

ちなみにヨーロッパでは、日本と違ってサイドファスナーが機能ではなく、装飾として備わっているそうです。

あちらではファスナー付きの靴がカワイイと思われているのかもしれません。

◆サンダルの場合

サンダル選びの場合も靴ひもやマジックベルト付きのものがお勧めです。

詳細は以下の記事もご参照ください。

◆アーチサポートインソールの使用は相乗効果あり

アーチサポート付きインソール

開張足の抑制には、アーチサポート付きのインソールもお勧めです。

アーチサポート付きのインソールの上に足を乗せた状態というのは、低下した縦のアーチと横のアーチがアップしています。

横アーチをサポート

低下した横アーチがインソールによって押し上げれると、靴内での足幅が狭くなるので、外反母趾の痛みが和らぐことが期待できます。

ひも靴とアーチサポートインソールのセットは相乗効果が期待できます。
インソールについては、以下の記事もご参照ください。

◆まとめ【ひも靴は最強】

以上となります。この記事が参考になりましたら是非SNS等でシェアして下さい!

では、この記事のまとめです。

◇外反母趾の方にひも靴をお勧めする理由は下記の3つ

  1. 開張足を抑制できるから
  2. 痛みを刺激しにくいから
  3. 融通性が高いから

◇ひも靴は正しく履くこと。正しく履かないと足が痛くなりやすい。

◇脱ぎ履きが面倒ならサイドファスナー付きのひも靴でもOK。ただし、靴ひもは時々結び直すこと。

◇アーチサポートインソールの使用もお勧め!相乗効果あり!

最後まで読んで頂き感謝します。靴選びでお困りでしたらお気軽にご相談ください。


※ご来店の場合はご予約をお願い致します。

予約

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最後にお勧めの本を紹介させて下さい。

1冊目は、靴の大切さを啓蒙している整形外科医の塩之谷香先生が書かれた本で、日本人の靴の選び方がいかに間違っているかを大変わかりやすく解説しています。


2冊目は、中敷調整に特化した専門店の西村泰紀さんが書かれた本で、靴選びでお困りの女性向けに書かれています。靴のサイズ選びやフィッティングのポイント、市販インソールの活用方法等がわかりやすく解説されています。

また、この本はAmazonが提供する電子書籍の定額制サービス”Kindle Unlimited”でも読めます。”Kindle Unlimited”とは、月額980円で200万冊以上の書籍(マンガや雑誌もあり)が読み放題のサービスです。初めての方には無料お試し期間が30日間あり、その間に読み終えて解約すれば費用もかかりませんので是非お試しください。(※解約手続きをしなければ自動継続となります)

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