
“EEE”や”EEEE”の意味は?
靴底の裏を見ると、「EEE」等と刻印されていることがありますよね。
これは、何を意味するのでしょうか??
お客様でも業界の方でも、これを靴の幅を表すものと思っている方が多く、「ウイズ」と呼んでいる方が多くいます。
これも間違えではありません。
ですが、正確には(靴業界では)この表示を「足囲(そくい)」とか、「ボールガース」と言います。
「ガース(girth)」は「周囲(の寸法)」という意味です。
「足囲」とは、足の甲周りの太さのことです。
足の甲のどのあたりの太さかと言うと、
足の親指と小指の付け根あたり(足で最も横に突き出ている部分)で、その部分の一周を測った長さが「足囲」です。
ちなみに、靴の幅のことは「足幅(そくふく)」とか「ボールウィズ(ball width)」と呼んでいます。
「ウイズ(width)」は「幅」という意味です。
「足幅」は、足の親指と小指の付け根あたり(足で最も横に突き出ている部分)を平行に測った長さのことです。
また足の長さのことを「足長」と言い、足のカカトから最も長い足指(親指か第二指)を測った長さを意味します。
「足囲」に話を戻します。
足囲はJIS規格で決められており、サイズごとにA~Fまであります。
Aが最も細く、Fが最も太いです。
男性用、女性用、子供用、それぞれで規定されています。
参考までに、女性用のサイズ表の一部を掲載します。
例えば、足の計測の結果、足長が230mmで足囲が228mmであった方の場合、この表に当てはめてみると、
足長「23cm」、足囲「E」が、その方の割出サイズ(靴選びの際に目安とするサイズ)となります。
勿論、左足と右足でサイズが異なることもあります。
例をもう一つ。
足の足長が243mm、足囲が227mmの場合、JIS規格表での割出サイズはどうなるでしょうか?
答えは、足長24.5cm、足囲Cとなります。
なぜこうなるかと言うと、足長の範囲が-2mm~+2mm。足囲の範囲が-3mm~+2mm。というルールがあるからです。
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