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あなたの理想の靴が売っていない理由

「自分の足に合う靴がない」「欲しいと思う靴がない」と、

多くの方が悩んでいます。

自分の足に足に合う靴が見つかったとしても、

好みのデザインじゃないとか、値段が高いとか、

求める機能が備わっていないとか、そういうことって多くないですか?

今回の記事では、靴探しで困っている女性に向けて、

デザイン性が高くて履きやすい靴を求めるのではなく、

デザイン性の高い靴と、快適性の高い靴を履き分けたほうが良い。

ということを書いています。


靴探しで困る原因

はじめに、靴探しで困っている方が多いのはなぜでしょうか?

原因は様々ですが、特に多いのは次の二つです。

  1. 一足にありとあらゆる要素を求める。
  2. 自分の足の本当のサイズと特徴を知らない。

今回は、1.について解説させて頂き、

2.の解説はまた別の機会にさせて頂きます。

多いのが、ご自身では足に合う靴がない難しい足だと思っていても、

プロから見ると決して難しい足ではなく、

普通の足という方です。

もちろん、外反母趾の変形や痛みが強い方や

極端に細い足や幅広甲高の足の方等で、

本当に合う靴がない方もいます。

そのような方でなければ、

上記1.と2.の原因によることが多いです。

夢のような靴は存在しない!!

ねえ、店員さん
お洒落なデザインで、ヒールが高くて、一日中履いても足が痛くならなくて、カジュアルな服にもフォーマル服にも合わせられて、脱ぎ履きが簡単で、雨に濡れても大丈夫で、どんな路面でも滑らなくて、丈夫で長持ちして、価格が安くて、etc…。

そんな靴ってある?
色んな靴屋さんに行って探すんだけど、どこにもないのよ。

そりゃそうですよ。
そんな夢のような靴はありませんよ(笑)。
でも、 そのように数えきれない条件を持って靴を探している女性が本当に多いんですよ。

エー!!
そんな絶望的なこと言わないでよ。
きっとこの世界のどこかにあるはずよ。

ごめんなさい。 でも事実なんです。

例えば、賃貸マンションを探すときに「東京の田園調布で、新築、3LDK、最上階、南向きで日当たり良好、駅から徒歩3分以内、近くにスーパーがあって、家賃は3万円(笑)。」
と言っている人がいたらどう思いますか?

「そんな都合のいい物件あるか!!」って思うわね。

ですよね。
賃貸マンション探しの場合は、それは無謀なことと誰もが思うでしょう。
でも、靴の場合は本気で夢のような靴が存在すると信じている方達が多いんですよ。

もちろん、できる限りお客様の理想に近い靴をお選びするのが靴屋の仕事ですよ。

そのことは重々承知しています。

デザインと履きやすさは両立できるのか ?

「お洒落」と「履きやすさ」って両立できないの?

「お洒落で履きやすい」というキャッチコピーで売られている靴はたくさんあるけど、私が好むデザインじゃなかったり、好みのデザインでも、足に合わないことが多いのよ。

そうですよね。
そんな方は多いんですよ。

足の形はみんな違うので、万人の足には合う靴はありませんし、
デザインの好みも人それぞれですからね。

まず、「お洒落な靴」のイメージが人によって違うのですが、
多くの方が探している「お洒落な靴」というのは、
足が痛くなりやすい形のことが多いんです。

足が痛くなりやすい形がどんな形なのかは、
後ほど説明しますが、一般的な傾向として、
靴は履きやすくなるほどファッション性が低下します。

靴は履き分けるモノ

じゃあ、どうすればいいの?
お洒落な靴を履きたい。でも足が痛くなるのはイヤ!!

夢のような靴を探すのではなく、
お洒落靴と快適靴を履き分けるしかないんです。
洋服はTPOに応じて使い分けますよね?

そうね。 例えばジョギングするときにドレスを着たりしないわね。

その通り。
靴だって履くシーンに合わせて選ぶものですよ。
ウォーキング用、普段履き用、登山用、パーティー用など、
靴にも適材適所があります。
ところが、実際にはパンプスに近いような靴でトレッキングに行ったり、
10cm以上もありそうなピンヒールをデイリーシューズとして履いている方も見かけます。
そんな靴で長時間歩けば、足が痛くなるのは当然ですよ。

そうよね。
日本人は靴を履き分ける習慣がなさそうね。

ザックリ言うと、靴には

A: 機能性や快適性を重視した靴
B: ファッション性を重視した靴
C: AとBの中間の靴


があります。

足の健康を考えるなら、それらを履き分けるしかないんですよ。
Cの靴は機能性とファッション性の両方を備えていますが、
それぞれの要素ではAとBより劣ります。

ファッション性の高い靴ほど
「短時間だけ履く靴」と割り切ったほうがいいの?。

その通りです。
足の健康を考えるなら、そうするべきです。

なぜ、美しい靴は履きにくいことが多いのか?

歩きやすい足にやさしい靴ってどんな靴?

色々とありますが、履き心地に大きく影響するのは
靴のフォルムで、特につま先部分です。

パンプスとスニーカーでは、
一般的にはどちらの方が履きやすいですか?

そりゃあ、スニーカーでしょ。

ですよね。
それはなぜですか?

スニーカーは足なりのフォルムだけど、
パンプスはシャープなフォルムなものが多いからじゃないの?

その通りです。

もちろんフォルムだけでなく、
靴底のクッション性やヒールの高さも履きやすさに関係しますけどね。

人間の足のつま先はどんな形をしていますか?
つま先は広くなっていますよね。
つま先が三角形ということはないですよね。

足のつま先は広い。三角形ではない。

足に優しい靴というのは、人の足型に近い靴です。
つまり、つま先が広い靴です。
靴が人の足型に近いフォルムなので、
足が無理なく収まって履きやすいんです。

一方、美しい靴ほどシャープなフォルムになります。
シャープなフォルムは、人の足型とは解離してますよね。
足を無理に押し込む感じになるので、足が痛くなりやすいんです。

以上のことは考えてみれば当然なんですけど、
何故かそのことに気づいていない方が多いんです。

下の図は、靴のつま先フォルムのタイプを比較したものです。
これは、あくまで大雑把な分類で、実際にはもっと様々なものがあります。

ポインテッドトゥは美しく見えるのですが、足が痛くなりやすいです。
ファッション性重視と思ってください。
このタイプで履きやすさを求めるのは無理があります。

ラウンドトゥは、すっきりと見えてカワイイ靴にも多いです。
足の特徴によっては痛みなく履けますが、合わない方も多いです。

スクエアトゥやオブリ-クトゥは足型に近くなりますので履きやすいです。
履きやすさを求めるのならこのタイプの靴がお勧めです。

人によって、上記のどのタイプが足に合うのかが違います。
ご自身で判断するのは難しいので
シューフィッティング技術のある販売員に
相談されることをお勧めします。

オーダーシューズなら履きやすいのか?

オーダーシューズだったらお洒落なデザインで履きやすい靴になるんじゃないの?
自分の足に合わせて作るんでしょ?

確かに、オーダーシューズはお客様の足に合わせて作るのが基本なのですが、
履きやすさ重視のデザインで作ると、
やはり足型に近いフォルムになるので、
つま先が広い靴になります。

もちろん、つま先が広い靴がカッコイイとか
カワイイと感じるならいいんですけどね。

オーダーシューズであっても
シャープなフォルムになるほど
窮屈な履き心地になりやすいです。

それでも昔の靴よりデザイン性は向上している

それでも、最近のウォーキングシューズ等は、
昔のものと比べるとデザイン性が格段に良くなっています。
特にヨーロッパのものがそうですね。

靴のフォルムを美しくすることはできなくても、
装飾やカラーリングで、お洒落な仕上げにしています。

下の写真は当店で扱っている、
ドイツ靴のfinn comfort(フィンコンフォート)
というブランドです。

色使いがメッチャいいんです。

ドイツ靴のfinn comfort

洋服とのコーディネート次第

靴単独で見るとイマイチなデザインでも、
どんな洋服と合わせるかで、見え方が変わりますよ。

ウチの店でも、靴のデザインだけ見て最初は敬遠していても、
履いて鏡で見て頂くと、思ったよりイイ感じという
リアクションをされる方も多くいます。

確かにね。
ダサイと思っていた靴が、
履いてみて身体全体を見ると
意外とカワイイってこともあるわね。
やっぱりコーディネートって大事ね。

つま先の広い靴でもこんなコーデなら可愛く見えます

まとめ

色々と書いてきましたが、以下の3つのポイントだけでも頭の片隅に入れておいて頂きたいものです。

  1. 夢のような靴を探すのではなく、「靴は履き分けるモノ」という認識を持つ。
  2. 靴のつま先のフォルムが履きやすさに大きく影響する。履きやすさ重視なら「足なりタイプ」の靴がお勧め。
  3. 洋服とのコーディネートで、靴の見え方が変わる。
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