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巻き爪

巻き爪を痛めない靴は、つま先の余裕が重要

こんにちは。外反母趾などでお悩みの方の靴専門店、シューズ・ハチローの井口です。

巻き爪の方は、靴のつま先に爪が当たって痛くなることはありませんか?

当店にも巻き爪で悩まれている方が多く見え、靴選びのご相談を受けることがありますが、巻き爪であっても適切な靴を選べば、足を痛めずに歩けることができます。

そこでこの記事では、そんな巻き爪でお悩みの方が、どのような靴を選んだら良いのかを解説させて頂きます。この記事を参考にして頂ければ、巻き爪でも楽に歩ける靴を選ぶことができます。

巻き爪の方の靴選びの3つのポイント

店内看板

まず前提条件として、巻き爪の方は自分の判断だけで靴を選ぶことは難しいので、シューフィッター等の足と靴の専門知識を持った販売員がいる靴屋さんを利用することをお勧めします。そのような靴屋さんであれば、足の計測、フィッティング、調整等をしてくれるので、より確実に自分の足に合った靴を選ぶことができます。

(1) 親指の高さを計測してもらう

ハイトゲージ

当店では足型計測をさせて頂いています。計測する箇所は、足の全長、横幅、甲の高さ等、いくつかあるのですが、拇趾(足の親指)の高さも写真のツールで計測させて頂きます。拇趾の高さも人それぞれで、巻き爪の方は、巻き爪でない方よりも拇趾の高さが増しますので、その高さを考慮して靴を選ぶ必要があるからです。

ハイトゲージによる計測

(2) 靴のつま先に1~1.5cm余裕が必要

捨て寸

巻き爪の方に限ったことではありませんが、靴のつま先には1~1.5cm程度の余分なスペースが必要です。なぜなら歩行時に足が前にズレるからで、そのスペースがないと指先が靴に当たってしまうからです。そのスペースを「捨て寸」と言います。靴の中には捨て寸が一般的な靴よりも短いものもあるので、巻き爪の方は注意が必要です。十分な捨て寸がないと巻き爪を痛めてしまうからです。

また、つま先のフォルムがシャープな靴は拇趾や小趾(足の小指)を横から圧迫しやすくて巻き爪を痛めやすいので、つま先のフォルムは足なりになったタイプをお勧めします。

つま先種類

(3) 靴のつま先の高さも重要、取外し可能なインソールが入っている靴もお勧め

トゥーハイト

母趾が巻き爪の方は、靴のつま先の高さが低いものだと、爪を上から圧迫してしてしまいます。つま先の高さがあるものを選ぶことが重要です。

また、インソールの取り外しができる靴もお勧めです。理由は後述します。

インソールが取り外せる

靴が巻き爪を圧迫して痛い場合の3つの対処方法

巻き爪を痛めない靴を選ぶことも重要なのですが、既に持っている靴が巻き爪で履けない場合の対処法を紹介させて頂きます。

(1) 専用の道具で靴のつま先を伸ばしてもらう

ポイントストレッチャー

まず、ポイントスレッシャー(上の写真)という道具で靴のつま先の拇趾に当たる部分を伸ばす方法です。

但しこの方法では改善が難しいことがあります。というのは、多くの靴のつま先には、型崩れ防止のために「先芯」という芯材が入っていて、この先芯は一般的に硬いものなので(紳士靴は特に)伸ばしにくいからです。

先芯

それでも多少は伸びる可能性もあるので、やってみる価値はあります。靴によっては先芯が入っていなかったり、材質がソフトなものもあるので、そのような靴だど伸ばしやすいです。

靴の先芯が入っている部分を伸ばすことは基本的に難しいので、前述の通り靴を選ぶ段階で、つま先の高さに問題がないかをチェックすることが重要です。

(2) インソールのつま先部分を削ってもらう

インソールのつま先を削る

インソールが取り外せる靴の場合は、インソールのつま先部分を薄く削ることができます。これによって、靴内部のつま先の高さを増やすことができるので、巻き爪への当たりを和らげることができる場合があります。特に厚みのあるインソールの場合は効果的です(削り作業は靴屋さんによってできない場合があります)。

(3) ひも靴等は正しい履き方をして足の前滑りを抑える

多くの方が、靴紐を緩めに結んだまま脱ぎ履きしています。緩い状態だど足が靴の中で前後に動いてしまうので、足のつま先を痛めてしいます。靴紐は飾りではありません。せっかく自分に合った靴であっても、正しく履いていないと合わない靴になってしまいます。

紐靴は本来は下記のように履くものです。紐靴だけでなくてマジックベルトの靴も同様です。

まず、紐を十分に緩めて、必ず靴ベラを使い足を滑らせるように履きます。靴ベラを使わないと靴のカカト周りが型崩れします。

ひも靴の履き方01

次にカカトを「トン」と床につけてつま先を持ち上げ、靴紐を下の方からしっかりと締めてゆきます。このようにカカトをピッタリと隙間なく合わせるのが重要です。カカトに隙間が空いていると、その分足が前方にズレているので、足指が靴とあたりやすくなります。

紐靴の履き方02

紐は緩めではなく、しっかりと結ぶことが重要です。

当店で巻き爪の方にお勧めしている靴3選

当店で巻き爪の方にもお勧めしている靴をお勧めします。

厚みのあるインソールの入った”Finn Comfort”

フィンコンフォート函館

ドイツメーカーのfinn comfort(フィンコンフォート)は、全てのモデルに厚みのあるインソールが入っているので、巻き爪の方はインソールを薄く削る調整ができます。このインソールを足のアーチをしっかりとサポートしてくれるので、外反母趾や偏平足、タコや魚の目でお悩みの方にもお勧めです。

フィンコンフォートインソール

フィンコンフォートの中でも、下の写真の「スーパーフィンコンフォート」というモデルは、つま先に先芯が入っていないので、もし爪に当たってしまう場合は革を伸ばしやすいです。勿論インソールも入っています。

スーパーフィンコンフォート

ストレッチ素材の”GANTER SENSITIV”

ガンター205731-0100

こちらもドイツメーカーのGanter(ガンター)。写真のタイプは、「ガンターセンシティブ」というシリーズで、足に疾患のある方むけの靴です。

前足部にストレッチ素材を使用していて先芯も入っていないので、爪だけでなく足指周り全体への足当たりがソフトな靴です。外反母趾やリウマチ等で足の変形が強い方にもお勧めです。ガンターも全モデルに取外し可能な厚みのあるインソールが入っています。

ガンターストレッチ素材
ガンターインソール

母趾部分の高さを指定できる”shianイージーオーダーシューズ”

母趾の高さを指定できる

当店では、shianという国産ブランドのイージーオーダーシューズを取り扱いしており、オーダーする際に靴の拇指部分の高さをお客様の足に合わせてお作りすることができます。

また、先芯を通常よりもソフトな芯材でお作りすることもできるので安心です。

詳細は商品ページをご覧下さい。

まとめ

以上となります。巻き爪の方の靴選びで大事なのは、靴のつま先が巻き爪を圧迫しないかどうかです。そのために靴のつま先の高さ等をチェックすることです。

巻き爪の方は是非シューフィッターのいる専門店で靴選びのサポートをしてもらうことをお勧めします。

来店予約・お問合せ

当店は、お一人お一人じっくりと対応させて頂いておりますので、ご予約優先制となっております。 初めて来店される方は足型計測をさせて頂きます。 来店予約、ご不明な点は以下のフォームかお電話にてお気軽にお問い合わせ下さい。

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